今年度の授業もそろそろ終わり

今日で非常勤講師をしている高専本郷キャンパスの今年度の授業が終わった。教科書は早めに終わったので今週は復習問題などしていた。すると誰かが「せんせぇー、3年になってもまたこのクラスもつのー?」と声をあげた。振り返るとみんなこちらを見ている。 「さー、わからないわ、来年は教えないんじゃないの。 みんなももうたくさん!でしょ?」と軽く返す。
 ほんとに大変だったヨ、やれやれ、やっと解放される!と言いたかったけど、今、実は本心はそうでもない。 17歳の男の子ばっかり、理系の彼らは英語への興味や必要性をあまり感じていない。・・・というわけで予想通りかなり苦闘の1年だった。ある時はついに切れた、私。  ・・・・が、紆余曲折(試行錯誤)して、いつの間にか彼ら一人ひとりの、そしてteenager独特の大人と子どもの混ざった気質が案外楽しく感じられるようになった。 そして私の声に静まる時間も多くなって・・・。

さっきの応答に続いて私は言った。「みんなはもう沢山!と思っているかも知れないけど、私は実はこのクラスが好きなのよねー。」 「へ~~、物好きだねぇー」(実は授業中のnoisy なことでは有名なクラスなのだ) 「授業態度は非常にワルイけど、実は一人一人はすごく素直でカワイイしカッコいい、そして真剣になるとすごい力を持っていることがわかったし!」・・・それはまさに本心だった。 「うえ~!」という声も。 "告白”してしまった照れで、「はい、問題、次の人!」と切り替えた。 授業が終わると、Kという、人のいいお調子ものがさりげなく傍に来て、そっと 「先生、来年も教えてくださいよ。」とお愛想を言った。 


さて、もう1つはF小学校。残り2日になった。カナダ人ALTのJoshua先生とのteam teaching も2年がたつ。(私がここで英語授業を始めて4年半)。 プランを立てるのはアイディアとの闘いで大変なストレスとエネルギーなのだが、Joshua先生の偉大なパーソナリティと指導力、演技力で、楽しい笑いが教室に響く。しかし、もう1つバッチリじゃないなーと思える教案のときは、いつも、「もう辞めさせてもらおう・・今日こそ申し出よう・・」となどと目覚めも悪い。が、当日修正や新案を加えながらやっていくうちに、子どもたちの元気な笑いに励まされて、結局来年もガンバルことになりそう・・? それにしても寄る年波、あと1年が限度だな~・・・。
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ところで先日、この小学校のS先生が、ALTのJoshua先生と私のことを『英語活動におけるクオリア』と題して書いておられたのを頂いた。クオリア」とは ”感覚的・主観的な経験に基づく独特の質感”という意味らしい。附属の先生がたは研究授業などで先駆的授業理論?を実践、提示する立場であるせいか、何でもないことを様々な視点で捉えて意味を持たせる・・?(*^_^*)
S先生の論文
「・・・・教室でも廊下でもいつも笑顔で、ものすごく楽しそうなお二人の様子が、子どもたちに国際平和の気持ちを知らず知らずのうちに抱かせる」
  (そして下のこんな写真も載せてこんなことも・・)  
「授業が始まってからもそうだ。時折、二人が小声で“緊急打ち合わせ”を行うことがある。それはたいがいあっという間に終了する。絶妙な呼吸で意思が通い合うようなのだ。このあまりにも無意図的な二人の仕草が、・・・・言葉の持つ力という極めて本質的なものを強烈に印象づけている。二人の先生の間に生じたずれを一瞬に解消し、合意を形成させる言葉は、まるで魔法のようだと、子どもたちに刻まれているように思うのである。」
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 こんなふうにユニークな視点で好意的に書いてくれたS先生には感謝だが、Joshua先生はこう言っている。「実はこの写真は合意を形成させたんではなく、合意を迫られているシモベのボクなんだけど・・・
確かに私たちは阿吽の呼吸ではありますが。  仲良しは、傍から見ていても、不仲よりも楽しい、ということですね。

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